2024/02/29(木)
腰痛に舌トレ!?
舌を鍛えて、肩こり腰痛の改善
お口を閉じているとき、あなたの舌はどこにありますか? 正常な舌の位置は、上アゴにペッタリとくっついている状態です。真ん中、下アゴにある方は、舌が下がっている『低位舌』という状態で、舌の筋肉が弱まっているかもしれません。
低位舌は、歯並びの悪化、歯ぎしり、くいしばり、いびき、発音が悪くなる、むせやすくなる(誤嚥)など、お口に関連する健康に悪影響をおよぼします。
しかし低位舌の影響は、それだけではありません。実は、肩こりや腰痛など姿勢の安定にも大きく影響しているのです。
低位舌の方は、口呼吸になっていることが多く、呼吸をする筋肉がうまく働かず浅い呼吸になっています。
人間は本来、鼻呼吸をすることによって深い呼吸が行われています。「鼻・横隔膜反射」といって、鼻でしっかりと呼吸をすることで、呼吸筋である横隔膜が働くのです。
横隔膜は、姿勢を安定させるのに重要なインナーマッスル(腹圧)の一つです。
低位舌によって口呼吸となり、浅い呼吸が長期的に続くことでインナーマッスルが弱まります。すると、アウターマッスルが体を支えるために過剰に働いてしまい、その筋肉の緊張が全身におよび、慢性的な肩こりや腰痛の原因となっているというわけです。
また、舌の筋肉は、姿勢安定に重要な働きをする腸腰筋や骨盤底筋群などのインナーマッスルと連結していることがわかっています。
口呼吸は、口を閉じることではありません。試しに、舌を上アゴに付けて口呼吸をしてみてください。口呼吸ができないことがわかるはずです。口呼吸を改善するには、無意識でも舌が上アゴについている状態を作ることができるよう、舌と呼吸を連動させたトレーニング訓練が必要です。
そこで私が指導しているのが、歯科関連筋・筋膜アプローチ(シカキンセラピー)という、一人ひとりの状態に応じたセルフケアです。
『低位舌』の自覚のある方は、いつでもご相談ください。
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