2022/05/14(土)
その運動、体を壊しますよ。。。
アスリートを目指していた頃から,筋トレ大嫌いな田口です(得技 疲れたフリ)
健康のために、スポーツジムに通ってトレーニングをしたり、ウォーキング、ラジオ体操、ヨガ、ストレッチなど、最近ではYouTubeを見ながら自宅でエクササイズなんて方も多いと思います。
健康増進のために運動はとても良い事。身体だけでなく、ストレス発散にもなります。
しかし、運動をすることで、逆に身体を痛めてしまっている人が多いのも事実。
なぜ、こんなことが起こってしまうと思います?
やりすぎてしまった??
やり方が間違っている??
自分には合わなかった??
もちろんそれも有ります。ただ、
運動で体を壊す原因をもっと正確に言い表すと、
その運動が「今のあなたの体の状態に合っていないから」
です。強調したいのは「今の」というところ。
どういう事? って思われますよね^^;
つまり「まずは自分の体の状態を把握する」ことから始めましょうということです。
あなたが運動をしていて、痛みや違和感を体に感じているのなら「リハビリ」という考えで運動を取り入れてみてください。
そして「トレーニング(健康運動)」と「リハビリ」という目的の違いを「知る」ことで効率的に運動効果が得られることになります。
その説明をしていきます。
「痛い」の反対は?
この質問をすると「気持ちいい」と答える人もいますが、答えは「痛くない」です。
当たり前じゃん!って思うかもしれませんが、
言い換えれば「何も感じていない」状態ということです。
「痛み」も「だるさ」も何も感じない状態。
つまり当たり前の『普通』の状態が『健康』ということです。
『トレーニング(健康運動)』と『リハビリ』の違い
トレーニング(健康運動)とリハビリというのは、同じ体を動かすと行為ですが、似て非なるものということをご存知でしょうか?
何も感じない健康な状態を「0点」とします。
「0点」の状態から
「健康増進」「体力をつける」「筋力アップ」「パフォーマンスアップ」「肉体改造」などが、プラスゾーンです。
「痛み」「だるさ」「コリ」「疲労」「体の歪み」がある状態がマイナスゾーンです。
「健康運動」とはニュートラルの状態から鍛えることでプラスゾーンに変えていくこと。
「リハビリ」とはマイナスゾーンを「0点」に戻していく事を言います。
【図】田口が昔書いた手書きです。。。^^;
もしあなたが、「痛み」「だるさ」「コリ」「疲労」「体の歪み」があるのなら、あなたがすべきことは「リハビリ」ということになります。リハビリとは、1人1人の体の状態の合わせて運動を提案するというもの。これは専門知識が必要になります。
その人の筋肉のバランスや動きのクセをしっかりと評価(検査)して、「硬い筋肉」「弱い筋肉」「関節の動き」などを見出して総合的に、運動の処方(しょほう)を行います。
お薬も医師が検査してから、出される(処方)のと同じです。
「痛み」や「体の歪み」の原因も1人1人違いますから、当然スポーツジムなどのグループレッスンなどでは、リハビリは不可能ということです。
スポーツジムのトレーナーさんは(健康)運動指導はであって、リハビリ指導ではないのです。
また、あなたの体を診たことのないYouTuberの紹介する運動やストレッチもリハビリとは言えません。
トレーニング(健康運動)とリハビリの感覚の違い
健康運動は「気持ちいい」「わかりやすい」
リハビリは「不快・・・」「よくわからない」「やりたくない」
と感じることが多いです。
なぜなら、
トレーニングは自分の得意な筋肉だけを使っている運動(クセのまま)ですから、気持ちよく汗がかけます。全体的な健康増進やストレス発散の効果はあるでしょうが、残念ながら、体の歪みや筋力のバランスが整うことはありません。それどころか、アンバランスを助長することにもなってしまいます。
一方 リハビリは、弱い筋肉(使えていない筋肉)を狙った運動になるため、「やりにくい」「気持ち悪い」といった感覚になることが多いです。硬い筋肉はストレッチすれば辛さも感じやすいし、弱い筋肉は動かしにくいと感じるでしょう。
まずは自分の体の状態から「今、何をすべきか」を理解して実践していく事が重要です。
リハビリ的な要素を取り入れて体のバランスを整えつつ、トレーニング(健康運動)を取り入れていくことが、体を壊すことなく、効率的な運動になるはずです。
もし、あなたが運動で痛みや違和感を感じているのなら、体を痛める前に信頼できる専門家に体をチェックしてもらうことをオススメします。
今後、私のブログでは身体のバランスを整える具体的な「リハビリ」についてのみ実践的なことを書いていきます。
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