2022/11/27(日)
「反り腰」と「股関節の痛み」
腰痛にも様々なパターンがあります。
中でも比較的多いのが「反り腰」といわれるタイプです。
反り腰というのは、いわゆる「骨盤前傾」(こつばんぜんけい)という形がクセになってしまっている状態です。
骨盤前傾のクセが強いと
•腰痛
•股関節痛
•股関節前側のつまり
•太もも前が張る
•ポッコリお腹
•慢性の首肩コリ
といった不調や見た目だけでなく、
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気のリスク因子にもなります。
骨盤前傾はどのように起こっているのかと言うと、主に原因は2つ。
•もも前の筋肉と腰部背筋が硬い
•お尻とお腹の筋肉が弱い
といった状態になっています。
基本的な対処法としては
•骨盤を後傾する筋肉(お尻とお腹)のトレーニング
•骨盤を前傾する筋肉(もも前と背筋)のストレッチや筋膜リリース
といった、筋筋膜へのアプローチの使い分けが対処法となります。
これらの筋肉を一挙にアプローチする方法はこちら⬇️
ただし、これらは「骨盤が前傾」という結果に対しての対処法に過ぎません。
なぜ、お腹やお尻の筋力低下が起こってしまうのか?
といった本当の原因を断たなければ、根本的に改善することはできません。
その原因というのが、日常の「動作」や「姿勢」のクセといった生活習慣にあります。
「反り腰」といった状態を改善するにも、結局は足元〜顎関節まで、全身をみていく必要があるのです。
多くの方が、「何か1つの運動をすれば治る」と期待している方が多いように感じます。
長年かけて作られた「体のクセ」というものは、そう簡単に変わるものではありません。
YouTubeなどで見つけた、運動やストレッチをすると、一時的には改善することはありますが、原因へのアプローチではありません。(もちろん私のYouTubeを含みます)
病名や症状が同じでも、人それぞれ「真の原因」が違いますから、アプローチも変わってくるのです。
現に、当院でも病院で「脊柱管狭窄症」と診断された方が、現在お二人来院されていますが、施術の内容も、運動指導の内容も全く違った方法で、お二人とも改善に向かわれています。
自分の動作や歩行などのクセに気づき、日々の生活で無理なく地道にできることを継続していくことが大切です。
「真の健康」をつくるのに『魔法』はありません。
健康産業のマーケティングとして、『魔法』のようににうたうことは常套手段ですが、いつまでもそういった情報に振り回されて、お金と時間を無駄にしないようにしましょう。
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